県議会一般質問
平成15年6月定例会
報告:馬場せいし
厚生常任委員会に付託されました案件につきまして、委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、報告一件であります。
議案等の審査の過程において論議された主なものを要約して御報告申し上げます。
まず、委員から、今回の組織の改編で、食の安全・消費生活課や交通安全・青少年課ができているが、他部局に同種の業務を行う部署があるように思う、役割分担、連携はどうなっているのかとの質疑があり、執行部から、食の安全、安心というのは、消費者行政の立場から消費者の意見を取り入れながらやっていくべきものと考え、環境生活部に安全・消費生活課が設置されたもの、各部の関係課がそれぞれの施策の中で役割を果たしていくが、当課は総合的な窓口を担当することとしている、また、青少年健全育成については、例えば警察は、主に事件の検挙等を通じて青少年健全育成を進めているのに対し、交通安全・青少年課は、これらを含め、関係機関、団体と連携を図りながら、総合的な健全育成を進めていくとの答弁がありました。
次に、委員から、現在ホルマリン使用が問題となっており、海域への影響もあることから、その周辺における海域についても調査を行ってほしいとの要望がありました。
次に、委員から、夜間に産業廃棄物の不法投棄事案等を目撃した場合の通報方法について質疑があり、執行部から、廃棄物一一〇番を設けているが、夜間はファクスにて受け付けを行っている、不法投棄現場の目撃情報を警察に一一〇番通報することも可能である、不法投棄の防止体制の充実を検討していきたいとの答弁がありました。
次に、委員から、県民交流館パレアの管理運営費について質疑があり、執行部から、管理運営費七千三百万円のうち四千三百万円が、建物の共益費、光熱水費等の維持管理費であり、残り三千万円ほどが、嘱託職員の人件費とその他の運営経費及びパレア運営のサポーターの育成経費である、一方、パレアの運営による使用料収入が約四千万円、地下駐車場収入約三千六百万円ほどが見込まれているとの答弁がありました。
次に、委員から、平成十七年度にも産業廃棄物管理型最終処分場の不足のおそれがあり、これから公共関与の施設整備をやっていくということであるが、間に合うのかとの質疑があり、執行部から、処分場の早期整備に向け最大限努力していくとともに、処分場が不足となった場合には、法律の範囲内で現実的な対応を検討していくとの答弁がありました。
次に、委員から、DV対策に係る健康福祉部と環境生活部の役割分担について質疑があり、執行部から、DV問題そのものは環境生活部で所管し、そこから派生する心の問題や妊娠葛藤については健康福祉部で所管しているが、現場における個々の相談は連携して対応しているとの答弁がありました。
次に、委員から、精神保健福祉センターは古くて狭いが、機能検討事業は建てかえの検討なのかとの質疑があり、執行部から、精神保健福祉センターは老朽化もしているが、新しい事業が入ってきており、他県の実情調査等を行い、今後のセンター機能のあり方、整備についての構想的な検討を行うこととしているとの答弁がありました。
次に、委員から、平成十五年十月三十日、三十一日に開催される日本看護サミット熊本大会について、大会の概要と経費についての質疑があり、執行部から、大会概要については、熊本県立劇場において、一日二千人、延べ四千人の参加を得て、一日目に、基調フォーラム、四つの分科会、二日目に特別講演を計画している、経費については、会場借り上げ及び広報経費等合わせて二千九百万円余であり、このうち、二千八百万円余が国の補助で、県の補助は五十万円である、看護職員の資質向上や確保に資するものであり、経済効果も期待しているとの答弁がありました。
次に、委員から、障害者の社会参加促進事業の現状と取り組みについて質疑があり、執行部から、小規模作業所数は、補助の対象外も含めて、平成十一年度は二十五カ所、それが十四年度末で四十二カ所になっている、補助の対象も、十一年度は六カ所だったが、本年度は二十三カ所の予算措置をしている、小規模作業所等については、地域で障害者のために貢献していることから、相談があった場合には対応してまいりたいとの答弁がありました。
次に、委員から、組織のフラット化実施後の感想について質疑があり、執行部から、フラット化実施に伴い、若い職員が生き生きとしていると感じている、ただ、実施期間が短いので、検証する期間が必要であると思っているとの答弁がありました。
以上が論議されました主な内容でありますが、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書及び閉会中の継続審査申出書のとおりであります。
最後に、本委員会所管事務の継続審査事件については、議席に配付のとおり決定いたしました。
議員各位におかれましては、本委員会の決定のとおりよろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、厚生常任委員長の報告を終わります。